パンツの洗い加工
唐突ですが、パンツの顔って何でしょう?
多くの商品はただ縫製するだけではなく、その後の洗い工程が大事になってきます。
ウォッシュ加工、バイオウォッシュ加工、バイオストーン加工、ストーンウォッシュ加工などなど・・・
この工程を通って、やわらかさや風合い、色落ち感、ヴィンテージ感などなど立体的なパンツの顔になってくるのです。
いつもカルージュがお世話になっている地元の洗い加工の会社にお邪魔してみました。こちらは長年創業されていて非常に熟練度の高い丁寧なお仕事をされていていつも感謝しております。
これは洗いを行う大きな洗濯機です。
入れる枚数は少なめにするのが、きれいに仕上がるポイントだそうです。
これはストーンウォッシュを行う機械です。
本当に石を入れて、いい当たり感を出していくのですが、ここでも石に秘密が・・・
軽くて小さくやわらかい軽石が、ベストの風合いを出すそうです。
でもすぐ粉々になって使えなくなるそうです・・・
半永久的に使えるのは人工石・・・でもこれだと満遍なくきれいな当たり感が出ないそうで
もちろんこちらは天然の軽石を使っていらっしゃいます!
洗いの後の乾燥はこちらの機械で自動に
でも温度、湿度、時間調整はこちらの画面を見ながら・・・気温によっても仕上がりが左右されるので経験が物を言うそうです。
乾燥から上がったものは、すばやくたたむとしわになりません。
家庭でも一緒ですね(^^;
出来上がりのデニム いい~♪感じの当たり感です。
こちらは顔料染め 左が元の生地、右が顔料染めの後
全然色や風合いが違います!
加工によってこんなにデニムにもバリエーションが出てきます。
最後にびっくりしたことは、色に染めるときは
赤、青、黄 の3色を微妙なバランスで混ぜ合わせるそうですが、白色に染める場合も3色使うのですって!
この染めも生地によって染料のバランスが変わるそうなので、ここでも熟練した技が必要になってきますね(^^
以上現地レポートでした。会社の皆様、ご協力ありがとうございました!